軽自動車による配送事業を個人で始めるには軽自動車のナンバープレートを黒にする必要があります。
結構、調べるのが大変だった黒ナンバー取得の手続き(手続き自体は簡単で難しくはない)・・せっかくなので、やり方を纏めてみました
軽貨物の事業を個人でスタートさせたい方の参考になれば幸いです。
※本記事の前提
新規に軽貨物の事業を始めたい方。自宅は賃貸物件で、営業所を自宅以外に構える必要がある方を想定して書いております(Webにこのパターンが無かった)。営業所を自宅に構える場合は、営業所の住所を書く欄に、自宅の住所を書けば良いです。東京に住んでいる前提で書いています。
黒ナンバー取得の流れ
① 書類を準備する
最寄りの陸運輸局に行く
③ 書類を提出する
④ 控えの書類を受け取る
最寄りの軽自動車協会に行く
⑤ 軽自動車協会に行く
⑥ ②で受け取った書類+車検証を窓口に出す
⑦ 自動車検査証記入申請書に記入する
⑧ 自動車取得税・自動車税申告書(報告書)兼 軽自動車税申告書(報告書)に記入する
⑨ ⑦⑧を窓口に提出、ナンバープレート代支払う
⑩ 晴れて黒ナンバー交付
陸運局に提出する書類の作成
初めに国土交通省関東陸運局東京運輸支局で、運送事業開始する届出書を提出する必要があります。3つの書類をダウンロードして、事前に記入して持っていけば、5分くらいで手続きが完了します。
貨物軽自動車運送事業経営届出書
ダウンロード先
http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/s_tokyo/date/kei_todokedesho_sinki.pdf
【氏名又は名称並びに代表者の氏名及び住所(主たる事務所)】
氏名、代表者氏名、住所、電話番号を記載します。
【営業所の名称及び位置】
営業所名は住所を借りた場所を記載します
【自動車車庫の位置及び収容能力】
営業所からの距離は以下のサイトを使って調べるのがおススメです。
keisan.casio.jp
【乗務員の休憩又は睡眠のための施設の位置及び収容能力】
住所に同じにチェックを入れます。つまり休憩又は睡眠のための施設は住んでいるところとします
事業用自動車等連絡書
ダウンロード先
http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/s_tokyo/date/kei_renrakusho_sinki.pdf
事業用自動車等連絡書は見本をみながら書けばよいので、難しくはないと思います
使用者の住所はその通りの住んでいるところ、使用者の本拠位置は借りた住所を書きます
この連絡票を軽自動車協会に提出するので、必ず控えを陸運局から貰います
貨物軽自動車運送事業運賃料金表
記入で一番悩んだのが、貨物軽自動車運送事業運賃料金表の書き方・・・
距離制運賃表や割増料金とか言われても、日当で貰っているだけですし、スポット配送といってもここで書いた料金通りに配送しませんし、第一料金の相場がわからないので、どう書いたらいいか悩みました
料金については、以下の近畿運輸局大阪運輸支局が非常に参考になります
https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/osaka/yusou/keikamotu/01_sinki.pdf
真面目にきちんと書かず、 距離制運賃表の箇所だけ見本を書き写しました。それで問題なく書類は通りました
軽貨物の運送事業を行うにあたって
書類を受理する上で、重点的に確認する項目について、関東運輸局東京運輸支局長の名で公示されたものが、以下からダウンロードできます。この要件を満たしていないと書類が受理されません
軽貨車を使用して運送事業をおこなうには [PDF/10.6KB]
http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/s_tokyo/date/kk_about_tokyo.pdf
内容が噛み砕かれて分かりやすいのは、岐阜運輸支局のものです
https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/gifu/yusou/kamotsu/keikamotsutebiki.pdf
・自動車車庫は営業所から2キロ以内とする
これさえ押さえておけば、特に問題はないかと思います
なお、自動車車庫の場所が「都市計画法等関係法令(農地法 4 、建築基準法等)に抵触しない」の記述が気になりますが、農地でないことなどの条件があるようです。詳しくは最寄りの区市町村の都市計画課に問い合わせると、丁寧に(対応してくれる人による・・)教えてくれます
黒ナンバー取得書類の提出先
東京の方の場合、関東運輸局東京運輸支局に行く必要があります。場所は以下になります
京浜急行鮫洲駅から歩いて5分くらいですね。鮫洲運転免許試験場の看板が出ているので、その方向に向かっていけばだいたい迷わず行けます
輸送課に記入した書類を提出します。場所は3階になります
なお、全国の運輸支局の場所は以下から調べられます。
www.mlit.go.jp
軽自動車協会で黒ナンバーを取得
軽自動車協会に行くときに必要となる運輸局で受け取った書類は、「事業用自動車等連絡書」です。これと車検証を軽自動車協会の受付窓口にに提出します
窓口で2種類の申請用紙をもらうのでそれぞれ記入します
自動車検査証記入申請書
車検証と自動車検査協会にある記入例を見ながら記入していきます。この申請で、車検証の本拠地を営業所を構える場所に変更します
引用元:自動車検査協会(
https://www.keikenkyo.or.jp/procedures/procedures_000016.html
)
自動車取得税・自動車税申告書(報告書)兼軽自動車税申告書(報告書)
黄色のナンバーの軽自動車と黒ナンバーの軽自動車の税金が異なるので、申請が必要となります。これも見本があるので、見本をみながら記入すれば問題なく作成できます
引用元:軽自動車の手続き案内センター (https://kei.annai-center.com/)
自分で上記2つの申請書を記入し提出しましたが、特に訂正は求められませんでした。なお、記入の依頼を軽自動車協会にいる行政書士に依頼をすることができるようですが、2700円くらいかかります(たしか)。10分あればかけるので、自分で書くのがおススメです
こういうのも電子申請で誰でも簡単に自宅から申請可能となってほしいですね
黒ナンバー取得の際の持ち物
① 貨物軽自動車運送事業経営届出書
② 事業用自動車等連絡書
③ 貨物軽自動車運送事業運賃料金表
④ 印鑑(認印でよい)
⑤ ナンバープレート
⑥ 車検証
①~③は、運輸局に書類が置いてあるのでそれに記入してもよいですが、書いていって提出するだけの方が早く終わっておススメです。自分が東京運輸支局に行ったときは、皆さん書いてきて出すだけでした
まとめ
長々書きましたが、ド素人の筆者でも黒ナンバー取得は簡単にできます。まだまだEC市場は伸びていくので、軽貨物事業を個人で初めて見るのはおススメです
筆者、Amazonで業務委託をしております。いくら儲かるのか赤裸々に記事に書いてみました!こちらもあわせてご覧いただけますと幸いです
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