Amazonの公式サイトからデリバリープロバイダーという言葉が消えた。以前は以下のような記述が「配送業者の連絡先」のページに明記されていたが・・・
デリバリープロバイダ (注2)
(注2) Amazon.co.jpと提携している地域限定の配送業者の総称です。TMG、SBS即配サポート、札幌通運、丸和運輸機関、若葉ネットワーク、ギオンデリバリーサービス、ヒップスタイル、遠州トラック、ロジネットジャパン西日本のいずれかが配送します。
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201910090www.amazon.co.jp
このデリバリープロバイダーは、Amazonが配送業務を主に中小の運送会社に委託し、その運送会社は自社の社員や個人事業主を使って、Amazonで購入した商品をお客様に運んでいる
AmazonFlexで働く方法もあるが、月の収入がある程度決まった額が見込めるので、筆者は個人事業主として上記のデリバリープロバイダーに所属し、Amazonの配送を行っている
最近始まった置き配がデフォルト化に絡めて、Amazonの配達の求人について記事にしてみた
Amazonの配達員になるには!?
個人事業主を募集しているサイトをのぞいてみる!
Amazonの配達の仕事をするには、転職サイトから募集している企業を探し応募するか、AmazonFlexに登録するかどちらかとなる。お試しでAmazonFlexで始めてみるという手もあるが、ある程度毎月決まった収入を見込みたいのであれば、Amazonから配送の委託を受けている企業と業務委託契約を結ぶ方が無難といえる
企業の業務委託の場合、たいてい研修期間を設けており、Amazonの配送のノウハウを早く習得できるるメリットもある
個人事業主なら、もっと稼ぎたいのであれば、AmazonFlexやASKULなどの配送と合わせてやることも可能
実際にASKULの配送と掛け持ちでやってけっこう稼いでいる人を知っている
Amazonの配送をデリバリープロバイダー経由で始める場合、おススメの求人や情報サイトは以下の2つ
アントレ
entrenet.jp
マイナビは転職サイトで有名。アントレは独立開業やフランチャイズ経営をしたい方向けの情報が載っているサイト
軽自動車で開業したい人向けの求人も多く乗っている。Amazonのデリバリープロバイダーもちょくちょくこのアントレに載せているのを見かける
転職でサイトで有名な、「リクナビNext」や「doda」は軽自動車で開業した人向けの求人情報は非常に少ない。リクナビと近いリクルートエージェントのエージェントに転職相談した時も、そういった求人の扱いは少ないといわれた
気をつけたいのが、デリバリープロバイダーから業務委託を受けている会社から業務委託を受けるパターン
この場合、Amazon→デリバリープロバイダー→運送会社→自分となり、業務委託のさらに業務委託となるため、貰える報酬も中抜きされて安くなってしまう
なので、Amazonから直接業務委託を受けている企業と契約を結ぶのが、報酬が高いポジションで仕事ができる方法である
説明会に参加する!
マイナビ転職とアントレから、各個人事業主を募集している企業の説明会に参加、両者合意の上、契約という流れになる
マイナビ転職とアントレから3社程度説明会に参加したが、当然ながらお金に関する部分はきちんと押さえておいた。どこも日給という形で配送の報酬が支払われるが額にバラツキがある
Amazonの配送は、16,000円~20,000円のレンジにだいたい入る。前述しているが、Amazonから支払われる報酬を中抜きされて、個人事業主に支払われる。中抜きの額が大きいところとは絶対に付き合わない方が良い
軽自動車を持っていなくても仕事を始められるように、軽自動車のリースしてくれたり、独自に安く自動車保険や貨物保険が結べるところもあるので、説明会では、この点もしっかり押さえておくのが無難
報酬が一番良いのは、桃太郎がラッピングされている車を走らせているところ(明記はしないが、Googleで調べるとすぐ出てくる)。1日150個余裕で配れる人は、最低でも60万/月くらい稼いでいるのではと思う
コストを抑えるには、初期費用が掛かるが軽自動車を自分で用意し、保険は各企業の安い保険を結ぶこと。車も中古車であれば、本体価格30万円台ので十分だと思う
自分は30万円の軽自動車を買った。バリバリ走ってくれている。色んな中古車屋さんを覗いたが、東京・神奈川近郊の方ならカーバンクライトがおススメ
https://www.right.co.jp/www.right.co.jp
他のとこより安く軽自動車が手に入る。在庫もまずまずあります。筆者の感覚では、相場が40~50万くらいの中古車を30万円で購入できる感じです。おすすめの中古車屋さんです
配達に必要な経費を見積もる!
宅配なので、主にかかってくるのは車の維持費である。細かく考えると、車検や自賠責、車のメンテナンス代も考慮する必要があるが、概算でこのくらいかかっている
ガソリン代 25,000円
任意自動車保険 20,000円
貨物保険 5,000円
駐車場代 6,000円
筆者は個人的に東京海上日動と自動車保険を結んだので、高いが業務委託元の企業でもっと安くできるかもしれない。自家用車なら年間2,3000円で済むのに、業務用なので、月20,000円は高い
車をリースしている人は、これ以外にリース代が月30,000円くらいかかっているかと思う
説明会で聞いたラーニングコストに、ガソリン代月25,000円を加えれば、だいたい月の経費は算出できる
あとは自分がいくら稼働するかで、月の利益は見えてくるかと思う
筆者の収入については、こちらに赤裸々に書いた
一日のスケジュールはざっくりこんな感じ
あくまで。筆者のスケジュール!
08:00 出勤、積込開始
09:00 午前の配達開始
13:00 配達終え、倉庫に戻る
14:00 午後の配達開始
19:30 配達終え、倉庫に戻る
20:00 帰宅
配達スピードの速い人は、もっと遅く出勤し、午後長い休憩時間取っています
Amazonの時間指定は18時~20時、19時~21時とあり、担当する配送エリアに、この時間帯の配送がなければ、もっと早く帰宅することも可能です
スキルに依存し、個々の裁量で勤務時間が変わってくるのが配達の仕事の面白いところですね
Amazonは置き配は配達員に追い風か!?
対象エリアを拡大し置き配サービス開始
Amazonは、「置き配指定サービス」を標準の配送方法とするエリアを、3月23日より30都道府県に拡大する。再配達手続きの手間軽減や、配送するドライバーの負担軽減、二酸化炭素等の排出削減による環境負荷軽減などを見込む。
記事を書いているときに、本家からもメールが来て以下のURLが載っていました
2020年3月23日から、Amazonで商品を購入すると玄関に置き配がデフォルト設定となっており、手渡ししてほしい場合、ひと手間必要なとなっている
始まったばかりで、Amazonユーザーの浸透度合いは今一つといったところ感じる・・「え、玄関指定になっていたんですが?」と何度かお客さんに言われた・・
今後、置き配が浸透していくのではとは思う
置き配のドライバーメリット
再配達はドライバーに負担である。同じお宅を1日に2度何か所も周る必要があり、ガソリンも余計にかかる。経費がかさむ・・・
置き配がデフォルトの設定になったことにより、再配達は確かに減った
以前に比べ、再配達が半分以下になった。日給は変わらず、再配達の負担が軽減されたのは喜ばしい
置き配のドライバーデメリット
筆者としては、配達の楽しみは、お客さんとのコミュニケーションにある。何度も同じお客さんのところに行くので、よく話をするようになったお客さんもいる
お菓子やジュース、寒いときにはホッカイロを差し入れしてくれるお客さんもいて、ありがたく頂戴している(笑)
これが、置き配が増え、お客さんとのコミュニケーションが減った・・個人的にはこれは残念
ただ、裏を返せば配達中は一人、個人事業主の為、上司との人間関係に悩む必要もない。置き配がかなり増えて、お客さんとの直接のやり取りも、再配達の電話対応も少なくなった
会社の煩わしい人間関係が嫌な人には、Amazonの配送は天職かもしれない
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